ポンプ洗浄ツールTSU2
塗料ポンプと塗料供給経路の洗浄効率を向上
洗浄の解説
使用例および仕組み
・これまでの洗浄方法
洗浄溶剤に空気を混ぜる方法として、塗料ポンプの吸出管を洗浄溶剤タンクの液面から手作業にて出し入れするのが一般的でしたが、吸出管の出し入れに手間がかかるだけでなく、作業中に塗料が飛散して周囲を汚す懸念がありました。
・TSU2を使用すると
洗浄溶剤に満たされた一斗缶にTSU2を沈めて、その中にポンプに繋がっている吸出管を投入すると、TSU2の底近くの穴から洗浄溶剤の吸入を開始します。始めは気泡の含まれていない洗浄溶剤が吸入されて配管内の塗料を押し流します。洗浄溶剤の液面がTSU2の底付近まで下がると、底近くの穴から吸出管に少量の洗浄溶剤と空気が同時吸入するようになり、気泡混合状態の洗浄溶剤が塗料ポンプ内部に流入して、ポンプと塗料供給経路を高効率で洗浄することができます。
コスト削減効果
とてもシンプルな構造ですが、洗浄時間を約17%削減するとともに、洗浄溶剤の使用量を約33%削減できます（社内比）。
設置例
※ 使用上の注意：吸出管は1 本の筒に対し1 本を入れるようにしてください。
複数入れた場合は均等な洗浄が行えません。
洗浄性検証
例）1.5㏄ポンプ、塗料経路6×4テフロンチューブ往復16ｍ
| 透過率 | 洗浄時間 | 洗浄溶剤使用量 | |
|---|---|---|---|
| 通常時 | 97％ | 180秒 | 1,120㏄ |
| TSU2使用時 | 99％ | 150秒 | 755㏄ |
| 効果 | ― | 17％削減 | 33％削減 |
洗浄時の推奨設定
| 使用ポンプ | TSU2タイプ | オリフィスボルト | 推奨吐出量設定 |
|---|---|---|---|
| 1.5㏄ギアポンプ | TSU2-2-1.5 | TSU2-C | 400㏄/min |
| TSU2-4-1.5 | |||
| 3.0㏄ギアポンプ | TSU2-2-3.0 | TSU2-B | 600㏄/min |
| TSU2-4-3.0 | |||
| ダイヤフラムポンプ | TSU2-1 | TSU2-A | 吐出量に応じ、 オリフィスボルトを1つずつ外し、 流入量を調整 |
型式・仕様
型式例（下表の型式でご注文ください）
| 型式 | TSU2の本数 | ポンプの種類 | 付属オリフィスボルト | 本体重量(㎏) |
|---|---|---|---|---|
| TSU2-1 | 1 | ダイヤフラムポンプ | TSU2-A×4個 | 1.9 |
| TSU2-2-1.5 | 2 | 1.5㏄ギアポンプ | TSU2-C×2個 | 2.2 |
| TSU2-2-3.0 | 2 | 3.0㏄ギアポンプ | TSU2-B×2個 | 2.2 |
| TSU2-4-1.5 | 4 | 1.5㏄ギアポンプ | TSU2-C×4個 | 3.5 |
| TSU2-4-3.0 | 4 | 3.0㏄ギアポンプ | TSU2-B×4個 | 3.5 |
※ 筒本体にアース線（1.5 ｍ）とオリフィスボルトが付属します。
部品リスト
| 部品番号 | 部品名称 | 備考 |
|---|---|---|
| TSU2-A | オリフィスボルト | ダイヤフラムポンプ用 |
| TSU2-B | オリフィスボルト | 3.0㏄ギアポンプ用 |
| TSU2-C | オリフィスボルト | 1.5㏄ギアポンプ用 |
| TSU2-GW1.5 | アース線（1.5ｍ） | ワニ口クリップ、 ボルトナット付き |
| 41-2661 | ストレイナー (1/2inch、30メッシュ) |
TSU2-1用（別売） |
