RANSFLEX 水系静電塗装用/ RXi(間接帯電)RFXw(直接帯電)
RANSFLEXから水系静電塗装スプレーガンが登場
近年、地球に優しい塗料として水系塗料が注目されています。一般的な溶剤系塗料やシンナーはVOCと呼ばれる有機化合物が多く含まれており、そのVOCは光化学スモッグの原因になります。また、VOC排出量の発生源として、塗装が多くの比率を占めてます。水系塗料にはVOCが含まれる比率が非常に低いので、排出量削減に大きな効果があります。
溶剤系塗料と水系塗料の性質の違いは色々ありますが、一つは電気抵抗値が大きく異なることです。
溶剤系塗料は大きな電気抵抗がありほとんど電気が流れません。それに対し、水系塗料は電気抵抗値がゼロに近く電気が流れてしまいます。標準的な静電塗装ガンは、塗料に接触している電極から帯電させるので、水系塗料を使用すると、塗料回路を通じて塗料供給元からアースに電気がリークしてしまい、高電圧が掛りません。また標準型のランズフレックスでは塗料回路を絶縁しても、アースされたエアホースや作業者自身から電気がリークして静電がかかりません。
そこで水系塗料用のランズフレックスとして、2機種が登場しました。直接帯電型のRANSFLEX RFXwと間接帯電型のRANSFLEX RXiです。
水系静電塗装用/ RFXw(直接帯電) 特長
直接帯電型は直接塗料に帯電させるので塗料容器がアースされていると電気が流れてしまい静電がかかりません。実際に静電塗装するには塗料容器を絶縁架台に置きます。直接、塗料に帯電させるので塗料容器やポンプも含めて一式を絶縁する必要があります。そのため帯電効果が高く、付回りの良さが特長です。RANSFLEX RFXw 直接帯電比較
水系静電塗装用/ RXi(間接帯電) 特長
RansFlex RXi は間接的な静電帯電技術を使用しています。
絶縁ケージや絶縁タンクを使用して水性塗料供給容器や塗料ポンプを分離する必要がないため、ユーザーに多額な費用と作業スペースを節約することができます。
間接帯電型はエアキャップに内蔵された電極が電界を形成し、霧になった水系塗料が飛行中に帯電する方式で、電極と塗料は直接接触しません。そのため塗料回路は通常のままで静電塗装が可能です。
電極とアース間で形成される電界を通過する塗料粒子が帯電されます。
RANSFLEX RXi 間接帯電比較
仕様
水系間接帯電 -45kV RansFlex RXi |
水系直接帯電 -65kV RansFlex RXw |
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ガン本体重量 | 600g | 620g |
ガン本体全長 | 254mm | 273mm |
印加高電圧 | -45 kV固定 | -65 kV固定 |
エアホース長 | 10, 15, 20, 30 m | 10, 15, 20, 30 m |
塗料吐出量(推奨) | 300 mL/min | 300 mL/min |
稼動エア圧力 | 0.69 MPa Max. | 0.69 MPa Max. |
稼動塗料圧力 | 0.69 MPa Max. | 0.69 MPa Max. |
使用塗料 | 水系塗料 | 水系塗料 |
稼動電源 | 不要 | 不要 |
ガン本体色 | ワインレッド | ダークグレー |